「管理するため」の作業を押し付けてはいけない
進捗管理の必要性
開発チームのリーダーともなると
進捗管理やらなんやらをやらなくてはいけない時があります。
もちろん予定通りに進めるというのは重要なことで
何かあった時のリカバリも早めに打てた方がいいので
コントロール可能な状態にしておくためには、ある程度管理できている必要があります。
暗闇の中を走る人はいない
と昔教育担当の人に言われたことがありますが
進捗管理はまさに今走る道を見えるようにするための
1つの手段であると言えるでしょう。
進捗管理がうまくいくケース・うまくいかないケース
最近は減ってきてるかもしれませんが、ExcelやMS Projectなどでのガントチャート管理だったり
いろいろなやり方があるとは思うのですが
うまくいっているケースは大体において以下の2つが満たされていると思います。
- メンバーにもメリットがある手法であること
- 手間がかからないこと
ここでは開発チームの進捗管理という観点なので
管理対象はエンジニアであると仮定しますが
基本的にエンジニアというものは楽したがりです。
だから自動化とかしちゃうんですね。
なので手間がかからない、なるべく作業を軽くするというのはとても重要だったりします。
もう1点、メンバーにもメリットがないとやはり続かないと思うんですよね。
管理側だけが満足するためのものになってしまうと
満足させるために細工をする人が必ずしも現れます。
そうではなくて、やればやっただけ自分にもメリットがある、と納得した上でやってもらわないと
そう長くは続かなくなります。
♯強制させて続けさせることもできなくはないですが
進捗管理のメリットとは?
僕は基本的にガントチャートは使いません。
「開始日」という考え方がマッチしないからです。
まぁそれは僕の考え方なのでいいのですが、進捗が明確に見えるようになると1点得することがあって
「今手が空いていない」
ということがはっきり分かるようになります。
進捗というより持ちタスクといった方がいいかもしれませんが。
エンジニアの敵として「割り込みタスク」というものがあります。
大体の場合嫌がられるのですが、なぜか高頻度で出現してくるやつです。
これも今どれだけの作業を抱えているかが見えるようになっていれば
今は頼めない、ということが理解されやすい環境を作れます。
そうすることでエンジニアは自分の作業時間が守られることになります。
「なんでなかなかやってくれないんだよ」という、事情を知らない人からの追及もきっと減るでしょう。
ここでのポイントは2つ。
- 周りから見えるようになっていふこと
- すべてのタスクが洗い出せていること
これがないと意味がないです。
ちなみに僕のチームではちょっと前まではJIRAで管理していたのですが、
チーム外から見えにくいという問題があったため
今では物理カンバンを導入してます。
この辺の本読んでベタープラクティスを習得中です。
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個人的にはこの辺の考え方ってもはや当たり前なのですが
意外とこの手の相談されがちなので、もっと広めていかないといけないんだな、と思ってます。